
ReLIFEは大人に刺さる二度目の青春アニメ
アニメ『ReLIFE』を全話視聴しました。正直な感想として、想像していた以上に面白い作品でした。
原作はcomico発の人気漫画で、単行本化やアニメ化を経て多くの支持を集めています。
主人公は27歳、大卒院卒ながら無職でフリーターという設定。この年齢背景が非常に効いていて、20代後半から30代前半の視聴者ほど感情移入しやすいと感じました。
懐かしさを直撃するエンディング曲の選曲
『ReLIFE』を象徴する要素のひとつが、話数ごとに変わるエンディングテーマです。固定曲ではなく、毎回異なる楽曲が流れる構成で、その選曲が世代に刺さります。
- 第2話:HOT LIMIT/T.M.Revolution
- 第3話:タイミング/ブラックビスケッツ
- 第4話:HONEY/L’Arc〜en〜Ciel
当時リアルタイムで聴いていた世代なら、思わず「なつッ」と声が出るはずです。この音楽演出だけでも、本作が大人向けに丁寧に作られていることが伝わってきます。
リライフとは何か?人生をやり直すという問い
「人生やり直したいと思ったこと、ありませんか?」
このキャッチコピーは、ほぼすべての人に当てはまる問いだと思います。
実際に人生をやり直したいとまでは思わなくても「あの時、違う選択をしていたらどうなっていたのだろう」と考えた経験は誰にでもあるはずです。
友情、恋愛、先輩後輩、人間関係。どこかでつまずきや後悔を抱えたことがない人はいません。『ReLIFE』は、そんな万人共通の感情を真正面から描いた作品です。
ファンタジーではなく、現実に寄り添う設定
人生をやり直す物語と聞くと、タイムスリップや異世界転生を思い浮かべる人も多いでしょう。
しかし『ReLIFE』はそのどちらでもありません。薬によって見た目だけが若返り、高校3年生として1年間学校に通うという設定です。
重要なのは、中身は完全に大人のままであること。さらにリライフ終了後には、主人公と過ごした記憶が他の生徒から消えてしまうという制約があります。
このタイムリミットと代償があるからこそ、物語は甘くなりすぎません。
大人だからこそ共感できる主人公の変化
主人公の海崎新太が共感を集める理由は、彼が特別な存在ではなく、少しつまずいただけの「普通の大人」として描かれている点にあります。
社会に出て人間関係や理不尽さに心を削られ、失敗を恐れて無難な選択を重ねるようになった姿は、多くの大人に重なります。
リライフ後も中身は27歳のままなので、空気を読みすぎたり、深く踏み込むことを避けたりする態度が非常に現実的です。
そんな彼が、損得より感情で動く年下の同級生たちと関わる中で、「間違えないこと」を優先しすぎていた自分に気づいていく。その凝り固まった考えが、1年間という限られた時間の中で少しずつほぐれていく過程が丁寧に描かれます。
青春をやり直す物語でありながら、本質は大人がもう一度、自分の心と向き合う物語。だからこそ『ReLIFE』の主人公の変化は、大人の視聴者に強く刺さるのだと思います。
重さと軽さの絶妙なバランス
テーマの性質上、重苦しい展開もあります。それでも全体はコミカルでテンポ良く進み、視聴のストレスはほとんどありません。
シリアスと日常の切り替えが上手く、気づけば一気見してしまう構成になっています。
迷って立ち止まっている大人へ
『ReLIFE』は、選択を間違えることを恐れて前に進めなくなった大人に、そっと差し出されるサプリのような作品だと思います。
今の人生を否定するわけでもなく、無理にやり直せと言うわけでもありません。
ただ、少しだけ視点を変えれば、今からでもできることがあるかもしれない。そう思わせてくれる、静かで優しいアニメでした。
学生時代を懐かしく感じる社会人には、特におすすめです。
リライフはU-NEXTで配信中
U-NEXTで見放題だったのでリライフを視聴しました。画質も綺麗なのでおすすめです。
