
シーズン2を全話視聴したので、ストーリーの流れとポイントをまとめます。シーズン1の重大なネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください。
シーズン1のおさらい
シーズン1では、S.T.A.R.ラボの粒子加速器事故で超人的なスピードを手にしたバリー・アレンが「フラッシュ」として覚醒し、同じく事故の影響で能力を得た超人犯罪者「メタヒューマン」たちと戦う姿が描かれました。
物語の最大の核心は、バリーの良きメンターだったハリソン・ウェルズ博士の正体。彼は未来からやってきた宿敵リバース・フラッシュ(エオバード・ソーン)が本物のウェルズを殺害し、なりすましていた偽物でした。
リバース・フラッシュの目的は、フラッシュを育て上げ、その超高速の力でタイムホールを開かせて未来に帰還すること。シーズン1は、この因縁の対決に決着がつく形で幕を閉じました。
なお、シーズン1から『ARROW/アロー』とのクロスオーバーが展開されており、シーズン2でもアローが登場する回があります。また、『プリズン・ブレイク』のウェントワース・ミラー演じるキャプテン・コールドも引き続き登場します。

シーズン2のネタバレ
以下はシーズン2の核心に触れる内容です。未視聴の方はご注意ください。
シーズン1のラストから何が起きたのか
シーズン1の最終話で、セントラルシティの上空に「特異点」と呼ばれるブラックホールのような巨大な渦が出現しました。シーズン2は、その数ヶ月後の世界からスタートし、あの日何が起きたのかが回想で明かされます。
フラッシュは特異点の周囲を超高速で駆け巡り、暴走を一時的に食い止めます。しかし、それだけでは根本的な解決にはなりません。唯一突破口を開けるのは、ロニー・レイモンドとマーティン・シュタイン教授が融合して生まれるメタヒューマン「ファイヤーストーム」だけでした。
ロニーは恋人のケイトリンにキスを残し、シュタイン教授と融合してファイヤーストームとなり、特異点の内部に突入。
内部で自らを爆発させて特異点を消滅させますが、ロニーは帰らぬ人となります。バリーに直接の責任はないものの、仲間を死なせてしまった罪悪感がシーズン2前半のバリーに重くのしかかります。
新たな脅威「ズーム」の登場
シーズン1のリバース・フラッシュに代わる新たな最強の敵として登場するのが、漆黒のスーツに身を包んだスピードスター「ズーム」です。
ズームはフラッシュと同等、あるいはそれ以上の超高速で動く力を持ち、その圧倒的な強さは恐怖そのもの。彼がやってきたのは「アース2」。フラッシュたちが暮らす「アース1」とは別の並行世界でした。
マルチバースの扉が開く「アース2」とは
シーズン2で物語の幅を大きく広げるのが「マルチバース(多元宇宙)」の概念です。
フラッシュたちの世界がアース1だとすると、同じような地球がいくつも並行して存在しており、そのひとつがアース2。アース2にはアース1と同じ人物の「ドッペルゲンガー(別世界の同一人物)」が暮らしていますが、性格や境遇、善悪さえも異なる場合があります。
アース2からやってきた重要人物が、もうひとりのハリソン・ウェルズ(通称「ハリー」)。シーズン1のウェルズはリバース・フラッシュの偽物でしたが、アース2のウェルズは本物の天才科学者です。
ただし、彼がアース1に来た理由は純粋な善意ではありませんでした。アース2でズームに娘のジェシーを人質に取られており、アース1のフラッシュにズームを倒してもらうことが目的だったのです。
ハリーの裏切りとアース2への突入
追い詰められたハリーは、ズームに脅され、フラッシュのスピードフォースを盗み取ってズームに渡すという裏切りを犯してしまいます。その結果、バリーはスピードを大幅に失い、被害者まで出てしまう事態に。
しかしハリーは罪悪感に耐えきれず、自らチーム・フラッシュに真実を打ち明けます。バリーたちはハリーを責めるどころか、囚われたジェシーを救出するためにアース2への突入を決意します。
アース2での冒険|もうひとつの世界の仲間たち
アース2に到着したバリーたちが目にしたのは、見慣れた顔ぶれのまったく違う人生でした。
アース2のバリーは、母親が殺されておらず、科学捜査官として穏やかに暮らす普通の青年。
しかも幼なじみのアイリスとすでに結婚しています。ただし、アイリスは記者ではなく刑事になっており、その父ジョーは刑事ではなく歌手として活動。バリーとジョーの関係は険悪という、アース1とは正反対の家庭環境でした。
平穏も束の間、アース2のケイトリン・スノー(ヴィラン名「キラーフロスト」)とロニー・レイモンド(「デスストーム」)が襲撃し、ジョーが殺されてしまいます。さらにシスコのドッペルゲンガー「リバーブ」も敵として立ちはだかります。リバーブは多次元を見通す力と強力な衝撃波を操る、シスコの能力をはるかに凌駕する存在でした。
フラッシュは追い詰められ窮地に陥りますが、ズームが突如現れ、命令に背いたデスストームとリバーブを処刑。フラッシュはズームに連れ去られてしまいます。
その後、バリーたちはキラーフロストを説得してズームの隠れ家を突き止め、ジェシーの救出に成功。辛くもアース2からの脱出を果たします。
しかし、時空の裂け目が閉じる寸前、ズームの手がジェイ・ギャリックの胸を貫き。叫ぶケイトリンの前で、ズームがマスクを外した顔が映し出され、衝撃の14話が幕を閉じます。
ズームの正体
ズームのマスクの下にあったのは、仲間として信頼していたジェイ・ギャリックの顔でした。
ジェイはアース2のスピードスターとしてチーム・フラッシュに協力し、「能力を失った元ヒーロー」を演じていました。しかしその正体は、スピードを一時的に増幅する薬物「ヴェロシティ9(V9)」を乱用した結果、スピードフォースを失いかけていたズーム本人だったのです。
彼の正体が確定する手がかりとなったのは、ケイトリンが増強剤の開発で協力を仰いだマーキュリーラボの研究員イライザ。
スピードフォースを持たない彼女がV9を投与された際に放つ「青い稲妻」が、ズームの特徴と一致したことから、ジェイ=ズームの図式が浮かび上がりました(なお、V9の過剰投与を受けたイライザは走行中に肉体が崩壊し、消滅してしまいます)。
物語の終盤でさらなる真実が明かされます。ズームの本名は「ジェイ・ギャリック」ではなくハンター・ゾロモン。「ジェイ・ギャリック」の名は、アース3に実在するフラッシュから盗んだものでした。
そしてそのアース3のフラッシュ。本物のジェイ・ギャリックは、バリーの父ヘンリー・アレンのドッペルゲンガーだったのです。
父の死、そして禁断の選択
ズームとの最終決戦の中で、バリーは父ヘンリーを目の前で殺されるという、母の死に続く二度目の悲劇を味わいます。
かつてシーズン1で、タイムスリップして母親を救えるチャンスがありながら、タイムパラドックスによる歴史改変を恐れて見送ったバリー。しかし、父までも失った今、その理性の歯止めが外れます。
ズームを倒すことには成功するものの、心の傷は癒えません。そしてシーズン2のラスト、バリーはついに過去にタイムスリップし、母親の殺害を阻止するという禁断の選択を実行に移します。
歴史を変えたバリーの世界はどうなってしまうのか? この衝撃的な結末は、シーズン3の「フラッシュポイント」へと直結していきます。
まとめ
シーズン2はマルチバース(並行世界)という新たな舞台装置を導入し、物語のスケールを一気に拡大させたシーズンでした。
アース2のドッペルゲンガーたちが見せる「もうひとつの人生」は、キャラクターの新たな魅力を引き出す巧みな仕掛けです。
ズームの正体を巡るミステリーも見事で、信頼していた味方が最凶の敵だったという衝撃は、シーズン1のウェルズの正体に匹敵するインパクトがありました。
そして何より、ラストでバリーが下した「禁断の決断」がシーズン3への最大の布石。歴史を変えた先に待つのは希望か、それとも…。続きが気になって仕方ない、素晴らしいシーズンです。

